今日は珍しく食べ物の話ではありません。
先日、人の優しさ、温かさに触れたのですが、そのことがあまりにも素晴らしくて、私の中だけにとどめておけず、皆さんに聞いて欲しい、そんな風に思ったので、このブログに書くことにしました。
普段、東京に住んでいると、他人とは深く関わらないイメージもあり、しかも、コロナ禍以降、人とのつながり方も変わったように思えていたのに、知らない人に対して、困っている人に対して、こんな風に自然に優しく、助けてくれる人というのが、こんなにたくさんいるんだ、とわかり驚きと共に嬉しさが溢れました。
その時のことを私も忘れたくないので書いておきます。
人に対して自然に優しくできるというのは素晴らしいことですね
アクシデント
先日の夕方のことです。
ちょっと見たいものがあったので、駅ビルに行ったのですが、結局、買いたいものが見つからずそのまま帰ることにしました。
そして、エスカレーターに乗っていたのですが、そこから下りる時、私の長いスカートのはしがエスカレーターにからんでとれなくなってしまいました。
自分の足は、ちゃんとエスカレーターから降りられたので、不安定でもないし、けがもしていないのですが、スカートがからまったままなので、そこから動けない、そういう状態になってしまいました。
その時、主人と一緒に行っていたので、主人がその挟まっているスカートを引っ張ったり、はずそうとしてくれたのですが、いくら力いっぱい引っ張ってもとれずに困っていました。
そんな時
そのエスカレーターの後ろに乗っていた方が、さっと隣に来て「大丈夫ですか。お怪我はありませんか。」と。
若い女性の方でした。
そして、「私、そこの○○(すぐ上にあるケーキショップ)の店員です。今、防災センターに電話しますね。」と言って、すぐに電話をして、「警備員さん呼びましたからすぐに来ると思います。」と言って、私達を安心させてくれました。
これでもびっくりするくらい優しいし有難かったのですが、私がすごいなと思ったのは、ここからです。
その後
その女性は、ご自分の荷物を床に置いて、エスカレーターで降りてくる人達に向かって、「恐れ入ります。右にお願いします。右に寄ってください。」と大きな声で皆さんを誘導してくださったのです。
私は左側に降りて行こうと左にいて動けなかったので、そんな私にぶつからないよう係の人のようにテキパキと行動してくれたのです。
こんなアクシデントは起きてほしくなかったことですが、この方が近くにいてくださったことで、なんと心強く思えたか、不幸中の幸いとさえ思えました。
その後、警備員さんが到着したので、その女性にはお礼を言ってお帰り戴きましたが、きっと帰りにもいろいろ予定があったでしょうに、困っている人を見捨てず、力を貸してくれて本当に素敵な女性でした。
警備員さん
警備員さんが到着して、エスカレーターを一時止めていただき、エスカレーターの一部のねじをはずして、挟んだスカートを抜く、という作業をしていただいたのですが、そのねじがなかなかはずれず、もう1人駆けつけ、エスカレーターの上では、「こちらは今、動いていませんので、あちらのエスカレーターをお使いください」という誘導をしてくださる警備員さんまで現れ、計3人もの警備員さんにお世話になりました。
その間、何度も「すみません」と言ってくださった警備員さん。
長いスカートをはいてのんきに歩いていたのは私なのに、警備員さんは何も悪くないのに、心苦しいばかりでした。
ご迷惑をおかけしました
どのくらいの時間、止まっていたでしょうか。
私にはどうすることもできなかったので、とっても長い時間に感じました。
そのエスカレーターの目の前はJRの駅の改札だったのと、帰りのラッシュの時間だったので、そこを利用する人はかなり多かったと思います。
そんな通行人の方々にも大変ご迷惑おかけしました。
他にも
そんな中、ほかにも通りすがりの女性の方が「今、防災センターに連絡しておきましたからね」と駆け寄ってくださる方がほかにもいらして・・・
私が気付かない間に、ささっと行動して対処してくださっていたんです。
見ず知らずの私のために、でも、困っている人のために、と思って、即座に行動できる、そんな人が多いのだと知り、本当に有難く感謝の気持ちでいっぱいでした。
ありがとうございます
こんな言葉だけでは足りないくらい、たくさんの方にお世話になって、本当にお騒がせで申し訳ない気持ちでいっぱいですが、なにかあった時に、ささっと自然に行動できる、優しくできる、ということの素晴らしさに触れられて、とっても温かい気持ちになり涙が出そうでした。
今、思い出しても泣きそうです。
本当に皆さんありがとうございました。これからは不注意な行動はしないようにしないとと思っています。
それと、私自身は、こんな風に自然に動けない気がしましたが、これからは私も、誰かのために、ちゃんと動ける優しさをもって日々過ごしたいと思いました。
その日のおつまみ
上にも写真があって、この題名にふさわしくない写真ですが、その日、帰って食べたおつまみです。
こんなお騒がせな私と一緒にいて、ずっと付き合ってくれて、どうにか対処法をみつけようと頑張ってくれて、一緒にあやまってくれて・・・そんな主人にも感謝です。
皆さん本当にありがとうございました。