夏野菜というと思い浮かべる、茄子や胡瓜、トマト、茗荷など、一年中、売っていますが、冬瓜は、本当に夏場しか見ませんね。
今年も、先日、スーパーで冬瓜を見かけました。
冬瓜という名前で、冬の野菜かと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、冬瓜の旬は、7~9月の夏場で、冷蔵しておけば、冬まで日持ちがする、冬まで保存しておくことからこの名前がついたそうですよ。
そんな冬瓜、せっかく旬なので、この時期に味わってみませんか。
どうやって使ったら良いかわからない初めての方も、実は、簡単なので、是非、挑戦してみてください。
冬瓜の簡単料理も載せていますので、この機会に味わって、身近な野菜に感じていただけたら、と思います。
暑い日に食べたい冬瓜料理と冬瓜の下処理の仕方
冬瓜の下処理
冬瓜の皮の剥き方
1つめの方法
ピーラーで皮を剥く。
少し厚めに、白い実の部分が出るところまで剥いてください。
2つめの方法
冬瓜を 3cmくらいの厚さに切ってから、 まな板の上に置いて、皮を落とす。
3つめの方法
冬瓜を3cmくらいの厚さに切ってから、かつら剥きする。 と、こんな感じで、3種類の剥き方があります。
冬瓜を柔らかくする方法
冬瓜は、淡泊な味わいなので、鰹や昆布だしではなく、鶏ガラスープだったり、動物性の出汁を使って、柔らかく下茹でします。
今回は、いいものを見つけたので、帆立の貝ひもでやってみます。
*帆立の貝ひもに、味がついている場合は、その甘みや塩気でその後の味付けが変わってくるので、お料理を仕上げる際は、注意してください。
1.皮を剥いた冬瓜は、8等分にし、中心の種の部分を落とす。
2.鍋に1.の冬瓜と帆立の貝ひもを入れ、かぶるくらいの水を入れて煮る。
3.30分くらい煮て、中まで串がすーっと入るくらいまで柔らかくなったらOKです。
4.一度、ざるにあげて冷まし、その後、また茹で汁に漬けておく。
冬瓜を柔らかく煮る際、ほかに、鶏もも肉1枚分一緒に入れて、煮ても美味しいです。
尚、その鶏ももは、細かく刻んで他の料理にも使えます。
冬瓜を使った料理
ここからは、冬瓜を使ったお料理、和洋中あれこれを5品、ご紹介します。
ガスパチョ風冬瓜トマトスープ
ガスパチョ風冬瓜トマトスープの作り方
1.ホールトマト缶1缶に、冬瓜のお出汁1/2缶を入れ、火にかけ、トマトをつぶしながら混ぜる。
2.冷蔵庫で冷たく冷やし、寿司酢を加えて、味を調える。
3.冬瓜とトマトスープをお皿に入れ、お好みで、タバスコやタヒンをかけ、オリーブオイルをたらす。
ガスパチョ風冬瓜トマトスープ、出来上がり!
甘酸っぱいトマトのスープとひんやりした冬瓜がよく合います。 見た目も涼やかで、夏にぴったりです。
卵と冬瓜の炒め物
卵と冬瓜の炒め物の作り方
1.フライパンにたっぷりの油を熱し、溶き卵を加える。
さっと火を通し、半熟くらいになったら、別皿に出しておく。
2.冬瓜も炒めて、白だしや塩で味付けする。
お醤油でも美味しいのですが、色がついてしまうので、白っぽく仕上げたい時は白だしがお薦めです。
3.1.の卵をフライパンに戻し入れ、さっとあわせたら出来上がり。
卵と冬瓜の炒め物、出来上がり!
胡麻油の香も香ばしく、ふわふわの卵と冬瓜のやさしさが美味しい一品となりました。 お好みで、葱や生姜の甘酢漬けも一緒に食べても美味しいです。
冬瓜のあさり蒸し
冬瓜のあさり蒸しの作り方
1.鍋にあさりを入れ、冬瓜と冬瓜を煮たお出汁も入れる。
冬瓜は、あさりの上に置く。
2.ふたをして蒸し、あさりの殻が開いたら、出来上がり。
器に盛って、お好みで、青じそを飾る。
冬瓜のあさり蒸し、出来上がり!
あさりのお出汁が美味しく、優しい味わいの冬瓜ともよく合います。
青じその香も爽やかで尚、美味しくなります。
冬瓜とウインナーの煮物
冬瓜とウインナーの煮物の作り方
1.ウインナーは切れ目を入れ、冬瓜のだし汁を一緒に、鍋に入れる。
2.ウインナーの味がお出汁にうつってきたら、あたためておいた冬瓜とちぎったレタスを加え、さっと煮て、塩・胡椒で味付けする。
冬瓜とウインナーの煮物、出来上がり!
ウインナーの味がしっかり冬瓜に浸みこんで、とっても相性の良い煮物になります。
レタスを入れると、彩も良くなりますし、シャキっと感も美味しいです。
冬瓜のかにかまあんかけ
冬瓜のかにかまあんかけの作り方
1.鍋に冬瓜と、冬瓜のお出汁を入れ、一度、沸かす。
2.そこへ、かにかまをほぐして入れ、お醤油とみりん同量を加えて、味を調える。
3.水溶き片栗粉でとろみをつけたら、出来上がり。
冬瓜のかにかまあんかけ、出来上がり!
しっかり美味しいかにかまのあんが、冬瓜にからんで、とっても美味しい一品となりました。
今回は、和食として仕上げましたが、中華風にしたい時は、最後に胡麻油をまわしかけても、香高い一品となります。
まとめ
以上、冬瓜の使い方と、冬瓜を使ったお料理5品をご紹介しました。
冬瓜は、それ自体では、味が淡泊なので、しっかりとしたお出汁で煮てみたり、味の出るものと一緒に合わせるのがより美味しく楽しめるポイントです。
5品は、どれもとっても美味しいのですが、特に、ガスパチョ風冬瓜のトマトスープは、ひんやり感もあって、より夏らしく、またちょっと珍しいお料理なので、是非、作って食べてみていただきたいです。
どれも、ささっとできる簡単さですので、どうぞ挑戦してみてくださいね。