今日は、早くも登場していた夏のお酒、大好きで、お客さまにも好評なので、毎年買い続けているお酒をご紹介したいと思います。
阿部勘 純米吟醸 金魚
宮城県塩釜市の阿部勘酒造さんの阿部勘 吟米吟醸 金魚ラベル
このラベル、わかりますか。
ぱっと見、こんな風に白ラベルなんです。
ですが、透かしてみると、金魚の可愛い絵が見えます。
実は、この白い紙の裏に書いてあるんですね。
お客様にお出しするときは、高く瓶を持ち上げて、透かしてお見せします。
皆さん「あ~、綺麗!」「可愛い」と喜んでくださるので、そのために、毎年、毎回やっています。
夏のお酒は、水色や青い瓶が多いのですが、この金魚は、薄いラムネ色というか、金魚鉢をイメージする瓶の色です。
この絵柄にぴったりですよね。
飲んでみました。
味わい
かすかな甘みを感じる優しいお味で、キレがいい味わいです。
はじめに香はあまり感じませんが、口の中でころがしてみると、香が出てきます。
癖のあるお酒ではないですし、まろやかさも持っているので、日本酒を飲み始めの人にも飲みやすいお酒だと思います。
お薦めの肴
実は、今回、私よりも板長が好きなお酒ですので、肴も板長に用意してもらいました。
うちのお店でも食べられるお料理のあれこれが登場です。
青菜のお浸し
お料理も優しい、お酒も優しいので、よく合います。
出汁巻き玉子
お出汁のきいた出汁巻き玉子でお出汁を感じていたら、お酒の味わいがしっかり感じられてきました。
お料理もお酒も美味しく感じられます。
稚鮎天ぷら
稚鮎のほろ苦さが優しく中和されて、相性ぴったりです。
ピリ辛こんにゃく
お酒が優しい味わいなので、こういうピリ辛なものだと負けてしまうのでと正直、心配しましたが、決して負けず、お酒の存在がなくなるわけではなく、ちゃんと感じられました。
焼き魚
今回、優しい塩加減だったのですが、もしろしっかり塩味でも良いくらいでした。
お醤油をちょっとかけたら、ぴったりお酒によく合いました。
お魚の煮付け
今回は、真鯛といなだの煮付けです。
しっかりめの味付けですが、最後に食べたので、お互いにちょうど良いバランスとなり、両方美味しく感じられました。
最後に
阿部勘の夏のお酒 金魚ですが、はじめのイメージより芯のあるお酒でした。
はじめは、優しい味わいでしたが、知らず知らずのうちに余韻が残って行って、徐々に味がしっかり感じられるようになりました。
お食事の最初から最後まで飲み疲れしないお酒ですが、お料理を食べる順番としては、ここに書いたように、優しい味わいから順に、しっかりのものという流れにしたほうが、お酒の余韻が重なりあっていくので、このお酒の美味しさをいかすにはベストだと思います。
そうすると、どんなお料理でも全部美味しく感じられる本当に素晴らしい食中酒です。
私も改めて見直しました。あっぱれです。
前回、ご紹介した阿部勘さんはこちら。